【読了】モモ 時間どろぼうと ぬすまれた時間を人間にりかえしてくれた女の子のふしぎな物語
モモ 時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語
- 作者: ミヒャエルエンデ,大島かおり
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1976/09/24
- メディア: 単行本
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モモ、冒頭からあとがきまで終始引き込れてしまった。
特にあとがき。なにこの書き方、しびれるねー
自分の時間を人のために使うことで得られる、お金とは違う豊かさ、人生の華やかさ。。
相手に代わって何かをしてあげる、アドバイスをしてあげるのではなく、ただそばにいて耳を傾けるだけで(実はそれが難しいんだけど)、相手は生き生きと"自分"として蘇える。自分らしさをみつけるのって、自分のことを 思ってくれる人がそばにいなければ、もしかするとできにくいことなのかもしれない。
話内、大人たちの口論、ギスギスしたやり取りが非常にリアルに感じた。
子どもの、大人を見上げる小さい人たちの目線、というのも思い出せた。ドキドキした。
作者の表現力も大きけど、訳者のちからもすごいのだろう。
子どもたちの空想遊びとそれがもたらしている実際現実への影響、みんなのための物語とひとりだけのための物語、いろいろ示唆を受けることが多かった。
「モモのところに行ってごらん!」って、なんていきいきした言葉。