たぐるログ

ログを残すって、思ってるよりきっと大事。

【読了】モモ 時間どろぼうと ぬすまれた時間を人間にりかえしてくれた女の子のふしぎな物語

モモ、冒頭からあとがきまで終始引き込れてしまった。
特にあとがき。なにこの書き方、しびれるねー

自分の時間を人のために使うことで得られる、お金とは違う豊かさ、人生の華やかさ。。

相手に代わって何かをしてあげる、アドバイスをしてあげるのではなく、ただそばにいて耳を傾けるだけで(実はそれが難しいんだけど)、相手は生き生きと"自分"として蘇える。自分らしさをみつけるのって、自分のことを 思ってくれる人がそばにいなければ、もしかするとできにくいことなのかもしれない。

話内、大人たちの口論、ギスギスしたやり取りが非常にリアルに感じた。
子どもの、大人を見上げる小さい人たちの目線、というのも思い出せた。ドキドキした。 作者の表現力も大きけど、訳者のちからもすごいのだろう。

子どもたちの空想遊びとそれがもたらしている実際現実への影響、みんなのための物語とひとりだけのための物語、いろいろ示唆を受けることが多かった。

「モモのところに行ってごらん!」って、なんていきいきした言葉。